楽しいセックスのために性感染症について正しく知ろう

性感染症は他人事ではありません

性感染症やHIVなんて、自分には関係ないこと。
派手に遊んでいる人や風俗に通っている人がなるもんじゃないの?

そんな認識の人はいませんか?

性感染症やHIVといった病気は、何も性の仕事をしている人や派手に遊んでいる人ばかりが心配する問題ではありません。

セックスをしていれば誰にでもリスクがあるのです。
つまり俺でもあなたでも誰にでもそういった可能性はあるということですね。

まずはHIVや性感染症が自分とは関係ないという認識を改めましょう。

エイズとHIVの違いって?正しいセックスのために知っておきたいこと

日本では性に関する話題はタブーになりがちです。

恥ずかしいからといって目を背けてばかりいると、いつの間にか自分が感染してしまう可能性だって十分あります。

性感染症も健康問題の1つと捉え、正しい知識を身につけることが大切ですよ。

たとえば、エイズとHIVの違いって分かりますか?
もしかすると、同じものだと思ってません?

HIVに感染すると、免疫力が低下します。
そうすると、今までは抑えられていたような病気などが発症するようになってしまいます。

免疫力が落ちることで発症する疾患のうち、指標となる23の疾患があります。
これらを発症したときにエイズだと診断されるのです。

HIVになると即エイズというのは間違い!

HIVに感染するとエイズになるのは時間の問題。
こう思っている方も多いですが、これは大きな間違いです。

現在では、HIVを抑制する薬があります。
この薬を飲み続けることで、エイズを発症させないまま、普段通りの生活を送れることもめずらしくありません。

HIVに感染してない人と同程度の寿命をまっとうできますし、子供ができたときも感染させることなく出産が可能です。

つまり、HIVは正しい処置さえすれば、そこまで危険なものではないのです。

危ないのは見て見ぬ振りをして、そのまま放置しておくことです。
放置してしまうと、どんどん症状が悪化し、エイズになってしまう可能性が大きく高まります。

アメリカと日本のHIVに対する認識の違い

アメリカは日本に比べると、HIVの検査率は高いです。

19歳から63歳までの人が医療機関にかかった場合、本人が拒否しない限り、HIV検査を行って良いことになっています。

そのため、アメリカではHIV検査に対するハードルはかなり低いです。

HIV陽性者のうち、82%の人が診断を受けているというデータもあり、かなりの人がHIV検査を受けていることが分かります。

ただし、問題になっているのはそこからの通院率です。

HIVを抑制するためには、医療機関に継続的に通うことが大切です。82%の人のうち、継続的に通院するのは37%程度とかなり低いです。

そのため、アメリカでは医療機関へのアクセスをいかに改善するかが課題になっています。

これに対して日本では、HIV検査をする機会はあまりありません。
まだまだHIV検査に対するマイナスイメージが強く、「なんとなく怖い」といった認識の人も多いです。

しかし、日本では一度陽性だと分かってからの通院率は高く、77.3%の人が継続的に通院し、そのほとんどが薬を処方してもらい、ウィルスを抑制するようになります。

そのため、日本での課題はいかにもっとHIV検査を受けてもらうかということが課題になっています。

日本では、医療費助成が充実しているため、保健所で無料で、なおかつ匿名での検査も行われています。

こういった整った環境があるにも関わらず、ちゃんと検査する人がいないというのはもったいないですよね。

「自分には関係ない」と思うのではなく、一度はちゃんと検査を受けてみることが大切ですよ。

2020年にHIV流行の終結を目指す90-90-90という指標

UNAIDS(国連合同エイズ計画)では、2020年にHIV流行の終結を目指して、90-90-90という指標を掲げています。

この90-90-90という数字は、HIV予防のためのカスケード戦略の目標値です。

具体的にいうと、世界のHIV陽性者の90%が検査を受け、その90%が治療を受け、さらにその90%が治療の効果で体内のウィルスを検出度未満に抑えていくことです。

そのためにカスケード(滝)の上流の検査から、ウィルス抑制までをしっかり段階的に調査して、数値を上昇しようと試みています。

これが実現すると、高い予防効果が生まれ、新規感染者を大幅に減らすことができます。

さらに推定されるHIV陽性者の約73%が体内ウィルスを抑制できると見られ、HIVの恐怖を格段に減らすことが可能です。

この目標を達成するためにもアメリカでは、医療機関へのアクセスをよくして、日本ではHIVに対する誤った認識や偏見をなくしていくことが大切です。

UNAIDSでは、2030年には95-95-95という目標にアップして、さらにHIV陽性者を減らしていくことを目指しています。