男らしさを司るホルモン、テストステロンとは?

いつの時代でも男らしい男性はモテる!

男性ホルモン、女性ホルモンといった言葉を聞いたことがあるって人はほとんどだと思います。
誰でもどこかで見たり聞いたりしたことがあるはずです。

男性ホルモン、女性ホルモンという語感から、男性ホルモンは男性にだけ、女性ホルモンは女性にだけあるように思われがちですが、実はそんなことはありません。

男性にも女性ホルモンがありますし、女性にも男性ホルモンはあります。
「え、そうなの?」と驚かれる人もいるかもしれませんねー。

男性、女性といった言葉がつくのは、分泌量が関係しているためです。

それぞれの代表的なホルモンというと、男性ホルモンではテストステロン、女性ホルモンではエストロゲンが挙げられます。

このテストステロンの量が十分にあるかどうかで男らしさが大きく変わってきます。

テストステロンが大きな働きをする3つの時期

胎児のとき

医学的に、男女の違いというのは、染色体で判断されます。

常染色体は男女ともに同じなのですが、性染色体はXとYの2種類あり、男性がXY、女性がXXという組み合わせになっています。

男性だけが持っている、このY染色体があると、体内にいる間にテストステロンが作られます。それにより、精巣や外性器などが作られ、男の子として誕生するわけです。

Y染色体があると変化するので、人体の構造の基本はもともと女性といった言い方もできますね。

2~3歳

テストステロンが大きな働きをする最初は胎児のときで、次は2~3歳くらいです。

この年齢になると、テストステロンの分泌量が急激に高まり、どんどん男らしくなっていきます。

そのため、三輪車に乗ったり、外で遊びたがったり、自動車のおもちゃに興味を持ち出したりして、どんどん男の子らしくなっていきます。

こういった変化はテストステロンの分泌量の仕業だったのです。

思春期

2~3歳を経てからはしばらく大きな変化はありませんが、3度目にテストステロンが大量に分泌されるようになるのが思春期です。

この時期になると、男の子は骨や筋肉がたくましくなり、ひげや体毛も生えてきて、どんどん男らしい体つきになっていきます。

このようにもともとは同じような感じだった体は、テストステロンの力によって、どんどん男へと変わっていくわけですね。

大人になってからのテストステロンの働きとは?

では、普段の生活ではテストステロンはどのような働きをしているのでしょう。

テストステロンは日々の生活の中で、骨や筋肉の強度を維持したり、性欲や性機能の維持、血液を作る働き、動脈硬化の予防、メタボリックシンドロームの予防、認知機能など、体にとって重要なさまざまな仕事をになっています。

さらにテストステロンは社会性においても、重要な働きをするということが分かってきています。

テストステロンは人間の公平性を高め、何事に対してもフェアであるように導こうとします。
つまり、テストステロンはインチキが大嫌いというわけですね。

草食系になるのはテストステロンが少ないせい

最近ではメディアなどで、草食系男子という言葉が広く知られるようになりました。

あまり積極的になれず、ついつい奥手になってしまう男性を草食系男子と呼びます。

これもやはりテストステロンの影響だといわれています。

今の世代は何でもかんでも平等を重んじるため、かけっこなどでも一緒にゴールするなど、小さいころからできるだけ競争を避けるような環境にあります。テストステロンは競争によって多く分泌されるので、さまざまなシーンで競争するシーンが奪われてしまうと、分泌量が減ってしまいます。

そのため、積極性が失われてしまうのです。

「テストステロンが多いと乱暴になってしまうんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

実際のところ、そんなことはありません。

テストステロンは社会性のホルモンのため、たくさん分泌されている人はチームや仲間を大切にする傾向があるため、争いごとにはなりにくいのです。競争心はあるものの、安易な暴力には走らないというわけです。

それに対してテストステロンの分泌量が少ないと、社会性も低くなってしまうため、どんどん内側に閉じこもってしまいます。近年、引きこもりの人が増えているのも、テストステロンの影響ということが十分に考えられます。

テストステロンが高い人は長生き!

テストステロンが高いと大きな病気になりづらいというメリットがあります。

ホルモンのレベルを四段階にわけて検証したところ、もっとも高いグループはもっとも低いグループに比べて、脳梗塞や心筋梗塞などの血管系の病気にかかる割合が5割も少ないという結果になりました。さらにガンにかかる割合も3割少なかったということです。

大きな病気になりづらいということは、長生きしやすいということにもなります。

そのため、テストステロンはセックスに関係するだけではなく、生きるのに重要なホルモンだということがいえます。